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2008年03月30日

●My God, It's full of stars!

〝月の裏側に月世界人が住んでいる〟という設定で手塚治虫が「月世界紳士」を描いたのは、今から60年前の1948年。/////ソビエト連邦の無人月探査機「ルナ3号」が35mmカメラで世界で初めて月の裏側の撮影に成功したのは49年前の1959年。/////アーサー・C・クラークが「2001年宇宙の旅」にて、月の裏側にモノリスを埋めたのは40年前の1968年。(そういえば手塚治虫はこの映画の美術監督のオファーを断っている)/////JAXAの月周回衛星「かぐや」が月の裏側をハイビジョン撮影したのが去年。(地球の出の映像はキューブリックの撮った2001年宇宙の旅のタイトルバックと同じアングル!)

そして先週、アーサー・C・クラークが亡くなった。月の裏側 (=20世紀神秘主義の象徴) がHDTVの鮮明な映像によって写し出されたのを、彼は見ていたのだろうか?

2008年03月22日

●ふたりの大日如来

今週、運慶の作品とみられる木造大日如来像がニューヨークのクリスティーズで競売に掛けられ、三越が1280万ドル (約12億7000万円。手数料込みの値段は約14億3700万円) で落札した事が大きなニュースになりました。国宝級の美術品がオークションに出品されるのは珍しく、海外の美術館や個人収集家・投資家などが強い興味を持ったようです。
もちろん僕もこの競売を知ったときは胸が高鳴りましたが、ニューヨークは遠かった。せめてヤフオクに出品してくれれば入札のチャンスがあったのになぁ、残念。

今回のブツは東京国立博物館などの調査で足利市樺崎町の樺崎寺 (廃寺) の本尊だった大日如来像とみられています。樺崎寺は明治初期の神仏分離令によって廃寺となり、今回オークションに流出したこの像はその頃に何らかの事情で散逸したもののようです。

この大日如来像が運慶の作品であると見られる理由としては
・像内に五輪塔形の木札、水晶珠、仏舎利容器と見られる水晶製の五輪塔が納められている
・木札の形状など、運慶独特の像内納入品と共通点が多い
・足利氏の氏寺「鑁阿寺」に伝来する『鑁阿寺文書』にある「鑁阿寺樺崎縁起並仏事次第」に記述のある「三尺皆金色金剛界大日如来像」と、大きさが一致
・足利義兼が作らせた足利市・光得寺の運慶作品の作風に極めて近い (下の写真参照)
などが挙げられています。(この大日如来像が発見された4年前の事は、東京国立博物館教育普及室長だった山本勉さんが書かれた文章を読んで下さい)


で、本題。

左:オークションに流出した大日如来像
右:光得寺の大日如来坐像 (重文指定)

画像では大きさを合わせたけど実際の像高は66.1cmと31.3cmで倍以上の差があり。でも細部までそっくりで、双子のように似ています。(ちなみにマナカナの見分け方は、左目の下にほくろがある方が佳奈。「ほくろカナ」と覚えよう)

600〜700年のあいだ、樺崎寺で暮らしていたふたりが明治政府の神仏分離令によって一方は光得寺へ、もう一方は行方不明。そして4年前、ふたり揃って東京国立博物館で展示。約130年ぶり、束の間の再会でした。次にふたりが出会うのはいつになるのか…。


今回は三越に落札を依頼した人物が日本人ということで、海外流出の事態はひとまず回避されたようだが (とはいってもその人物の詳細は不明のため、今後どうなるかは分からない) 、讀賣新聞の夕刊によると明治以降、海外へ流出した主な鎌倉彫刻は以下の6件あるという。

木造弥勒菩薩立像 (快慶) →ボストン美術館 (米)
木造釈迦如来立像 (快慶) →キンベル美術館 (米)
木造地蔵菩薩立像 (快慶) →バーク・コレクション (米)
銅造菩薩立像 (康勝) →ギメ美術館 (仏)
木造地蔵菩薩立像 (康円) →ケルン東洋美術館 (独)
木造地蔵菩薩立像 (善円) →アジア・ソサエティー (米)

康勝は運慶の子で、康円は孫。つまり慶派の人気がすごい。
ボストン美術館の仏教美術コレクションはかなり気合いが入っているので、一度この目で見てみたいです。バーク・コレクションは去年ニッポン・ツアーを敢行し、ウチの近所にも来てました。


とにかく今回の大日如来像も、願わくば「あるべき場所」に落ち着いて欲しいものです。

2008年03月11日

●syslogd暴走

last.fmへトラックをScrobbleするのにCoverSutraを使っているのですが、Scrobble時にファンの回転音が普段より大きかったり、またはここ数日テキスト入力時に少し引っかかる感覚があったりとマックの動作に微妙な違和感を覚えていました。プールの中を歩いているような、もっさり感。

そこでプロセスのCPU使用率を見ると、syslogdというのが100%近くを占有しているではないか。

ネットで調べてみるとLeopardのバグのようで、10.5.2でも解決されていない問題のよう。
僕のマシンの場合はもっさり&ファンが良く廻るくらいで、ネットで症状が挙っているMail.appの暴走などはないから放っておいてもいいのですが、とりあえず対症療法を。

ターミナルに以下のコマンドを入力することで、syslogdの暴走は止みます。
sudo launchctl stop com.apple.syslogd
sudo rm /var/log/asl.db
sudo launchctl start com.apple.syslogd

これで、体感できるほどサクサク軽くなりました。
でもまた/var/log/asl.dbが大きくなると、再発するかも知れません。
次回アップデータで対応されてるといいのですが。

続きを読む "syslogd暴走"

2008年03月05日

●In Rainbows 以降

nin_ghosts_I-IV09.jpg3月2日、ナイン・インチ・ネイルズが新作
「Ghosts I-IV」を発表。

全36曲が9曲づつの4部構成になっている110分のインストアルバム。最初の9曲「Ghosts I」が無料でダウンロードできます。40Pに及ぶ豪華なpdfブックレット(写真が本当にいい!)や壁紙などの各種アートワークも含まれており、これがすべて無料で手に入るとは驚きです。

そして彼等はこの9曲を非商用のCreative Commons License楽曲として、BitTorrentでの共有を開始したらしい。(トレント・レズナーは以前、自らも音楽を共有している事を認めている)

ダウンロードは至って簡単。アドレスを登録後、送られてくるメールに記載されたリンクからダウンロードのページに飛ぶだけ。zipファイルで82.6MB、DRMフリー320kbpsのmp3。36曲すべてをダウンロードで手に入れても、たったの$5。しかも非常にクオリティーが高いです。
http://ghosts.nin.com/


bm19.jpgそして翌日、3月3日にはシャーラタンズの新作「You Cross My Path」のダウンロード配信が始まりました。

全10曲すべてが無料。オフィシャルサイトから英国のラジオ局「xfm」のサイトに飛び、リンクをクリックするだけ。50MBのzipファイルでDRMフリー192kbpsのmp3。カバーアートワークはオフィシャルにあります。
http://www.thecharlatans.net/

こちらは支払いのシステム自体がありません。5月19日にボーナス・マテリアルが追加されるCDとLPがリリースされる予定。


レディオヘッドの「In Rainbows」以降、あるいはプリンスが新作のCDを新聞のオマケとして無料配布した頃から目立つようになってきた音楽業界の新しい動き。新作アルバムを無料にする事によってどれだけの新規リスナーを獲得し、ツアーへと足を運ばせ、既発のカタログ需要を掘り返す事ができるのか?どれだけの経済効果が生まれるのか?今後も目が離せないです。

2008年03月04日

●モウ限界ダ

iTunesに曲を追加しようとしたらエラー。
もしやと思いHDDの残量を見てみると、6.97MBしか残ってない。入らないはずです。

G5のBベイに増設した300GBのハードディスクのパーティションを切り200GBをiTunesのデータ用にあて、残りをiPhotoとその他汎用データ用に使っていましたが、思ったよりも早く限界に達してしまった。200GBの内訳は3357枚のアルバム、41286曲。すべてを再生すると124日と15時間かかります。

いま最もコストパフォーマンスが高いのは500GBモデルのようですが、もうちょっとガマンして750GBか1TBに換装したいなぁ。そうすると、バックアップ用のHDDにも更にデカいのが必要になるのか。むむむ…

15年前に初めて買ったパソコンの内蔵HDDは僅か160MB。容量単位の価格を考えると、当時は1MB当たり1000円くらいしていたのが今では1/40の25円程度にまで下がりました。タイムマシンに乗って15年前の世界にハードディスクを売りに行けば大儲けできるけど、タイムパトロールに追われかねないのでヤメておいたほうが無難です。